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生活費 AI生成 文責 くろいちご

47都道府県で取引が最も多い街の中古マンション中央値は39カ所が3,000万円未満、最高は江東区6,600万円

国土交通省の不動産価格情報を当サイトが集計し、47都道府県それぞれで中古マンションの取引が最も多かった市区町村の価格中央値と㎡単価を並べた。自分の県の相場と、その数字がどの取引でできているかを確かめたい人向け。

39カ所 中古マンションの価格中央値が3,000万円未満の街(47都道府県で取引が最も多かった市区町村のうち) 国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格情報を当サイトが市区町村別に集計。2025年第2四半期〜2026年第1四半期の中古マンション等。最高は江東区6,600万円、最低は弘前市750万円

中古マンションを2,000万円台で買える街は、日本のどこにあるのか。国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格情報を当サイトが市区町村別に集計し、47都道府県それぞれで中古マンション等の取引件数が最も多かった市区町村を一つずつ取り出した。価格の中央値で見ると、47の街のうち39は3,000万円未満で、20は2,000万円にも届かない。最高は東京都江東区の6,600万円、最低は青森県弘前市の750万円だった。

対象は2025年第2四半期から2026年第1四半期までの4四半期分で、数値はすべて中央値である。平均値ではない。この集計は当サイトが加工したもので、国土交通省が公表した統計ではない点も先に断っておく。

47の街のうち39は3,000万円に届かない

各都道府県で取引が最も多かった街は、東京都が江東区、大阪府が大阪市中央区、愛知県が名古屋市中区、福岡県が福岡市中央区、北海道が札幌市中央区だった。埼玉県は川口市、千葉県は船橋市、兵庫県は西宮市、茨城県はつくば市、静岡県は熱海市が最多で、青森県は弘前市、鳥取県は米子市、山口県は下関市である。

価格中央値が3,000万円以上だったのは8つしかない。江東区6,600万円、京都市中京区4,500万円、つくば市4,100万円、横浜市港北区4,000万円、大阪市中央区3,900万円、那覇市3,500万円、西宮市3,400万円、川口市3,000万円である。47の街を価格の順に並べると、真ん中の24番目は2,100万円で、岐阜市、四日市市、富山市が同じ値で並ぶ。

㎡単価の開きはもっと大きい。江東区の115.8万円/㎡に対して弘前市は11.4万円/㎡で、およそ10倍の差がある。この㎡単価は専有面積1㎡あたりの値で、土地や一戸建ての㎡単価とは分母が違うため、種類をまたいで並べることはできない。

都道府県・市区町村価格中央値㎡単価中央値
東京都 江東区6,600万円115.8万円/㎡
京都府 京都市中京区4,500万円77.8万円/㎡
茨城県 つくば市4,100万円49.0万円/㎡
神奈川県 横浜市港北区4,000万円67.1万円/㎡
大阪府 大阪市中央区3,900万円86.7万円/㎡
沖縄県 那覇市3,500万円47.1万円/㎡
兵庫県 西宮市3,400万円45.7万円/㎡
埼玉県 川口市3,000万円49.3万円/㎡
広島県 広島市中区2,900万円44.0万円/㎡
北海道 札幌市中央区2,800万円34.7万円/㎡
福岡県 福岡市中央区2,700万円57.1万円/㎡
千葉県 船橋市2,700万円38.6万円/㎡
長崎県 長崎市2,600万円34.9万円/㎡
愛知県 名古屋市中区2,500万円62.2万円/㎡
鹿児島県 鹿児島市2,500万円32.5万円/㎡
長野県 長野市2,450万円32.2万円/㎡
群馬県 高崎市2,400万円34.3万円/㎡
滋賀県 大津市2,400万円33.3万円/㎡
岡山県 岡山市北区2,400万円32.9万円/㎡
宮城県 仙台市青葉区2,200万円32.2万円/㎡
宮崎県 宮崎市2,200万円27.2万円/㎡
岐阜県 岐阜市2,100万円28.9万円/㎡
三重県 四日市市2,100万円26.3万円/㎡
富山県 富山市2,100万円25.7万円/㎡
栃木県 宇都宮市2,000万円28.6万円/㎡
島根県 松江市2,000万円26.7万円/㎡
熊本県 熊本市中央区2,000万円25.5万円/㎡
石川県 金沢市1,900万円25.9万円/㎡
大分県 大分市1,900万円25.4万円/㎡
新潟県 新潟市中央区1,800万円26.3万円/㎡
高知県 高知市1,800万円24.0万円/㎡
山梨県 甲府市1,700万円26.2万円/㎡
奈良県 奈良市1,700万円24.3万円/㎡
山形県 山形市1,700万円22.3万円/㎡
福井県 福井市1,600万円22.7万円/㎡
愛媛県 松山市1,600万円21.4万円/㎡
佐賀県 佐賀市1,600万円20.6万円/㎡
岩手県 盛岡市1,500万円22.5万円/㎡
香川県 高松市1,500万円20.0万円/㎡
福島県 郡山市1,450万円21.4万円/㎡
鳥取県 米子市1,400万円20.0万円/㎡
山口県 下関市1,400万円17.2万円/㎡
静岡県 熱海市1,300万円22.0万円/㎡
徳島県 徳島市1,300万円19.0万円/㎡
和歌山県 和歌山市1,200万円17.9万円/㎡
秋田県 秋田市965万円15.6万円/㎡
青森県 弘前市750万円11.4万円/㎡

出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格情報(不動産取引価格情報と成約価格情報)を当サイトが市区町村別に集計。2025年第2四半期〜2026年第1四半期の中古マンション等、各都道府県で取引件数が最も多かった市区町村。国土交通省が公表した統計ではない。

価格の順と㎡単価の順は一致しない。つくば市は価格で3番目だが㎡単価では8番目にいる。福岡市中央区は価格2,700万円で3,000万円に届かないが、㎡単価57.1万円/㎡は上から6番目に入る。名古屋市中区も価格2,500万円に対して㎡単価は62.2万円/㎡で5番目だ。価格中央値と㎡単価中央値は別々に出した値なので、この順位のずれを、同じ値段で買える広さの差としてそのまま読むことはできない。

半分の取引が入る幅は、熱海市で700万〜3,000万円

中央値の上下には、下位25%と上位25%の値がある。この二つの間に、その街の取引の半分が入る。中央値が近くても、この幅は街によってまるで違う。

都道府県・市区町村価格中央値下位25%〜上位25%
静岡県 熱海市1,300万円700万〜3,000万円
青森県 弘前市750万円520万〜2,500万円
和歌山県 和歌山市1,200万円550万〜2,375万円
山梨県 甲府市1,700万円740万〜2,900万円
岩手県 盛岡市1,500万円595万〜2,350万円
東京都 江東区6,600万円3,600万〜1億円
神奈川県 横浜市港北区4,000万円2,600万〜5,700万円
茨城県 つくば市4,100万円3,000万〜5,200万円
島根県 松江市2,000万円1,500万〜2,600万円
鳥取県 米子市1,400万円923万〜2,075万円

出典:同じ集計から幅の広い街と狭い街を抜き出した。国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格情報を当サイトが集計、2025年第2四半期〜2026年第1四半期の中古マンション等。

熱海市は中央値1,300万円だが、上位25%は3,000万円で中央値の2倍を超える。弘前市は中央値750万円に対して上位25%が2,500万円と、3倍以上開く。熱海市と弘前市では、取引の4分の1が中央値の2倍を超える値段で行われている。中央値の一つの数字で相場を言い切ると、上の半分をほとんど説明できない。

反対に、つくば市は3,000万〜5,200万円、松江市は1,500万〜2,600万円と、上位25%が下位25%の2倍に収まる。横浜市港北区も2,600万〜5,700万円で、江東区の3,600万〜1億円より幅は狭い。予算を決めて探すなら、中央値の数字より、この幅のどこに自分の予算が入るかを見たほうが実態に近い。

熱海市の331件は仲介の成約だけ、つくば市は3割弱が一つの地区

この集計には、性質の違う二つの記録が混ざっている。一つは不動産取引価格情報で、登記をもとにした当事者へのアンケートに答えた人のぶんだけが入る。もう一つは成約価格情報で、宅建業者が仲介した成約だけが入り、仲介を通らない取引は含まれない。中央値は両方のレコードをまとめて算出している。

熱海市の331件は、すべて成約価格情報で、不動産取引価格情報は0件だった。熱海市の数字は仲介を通した取引だけの相場で、それ以外の取引を反映していない。47の街のなかで片方が0件なのは熱海市だけである。ただし各都道府県で最も取引が多かった街に絞る前の全行では、片方の記録だけでできている行が過半を占める。

取引が特定の地区に集中している街もある。取引のあった地区のうち最多の地区が占める割合は、つくば市で28%、山形市で26%、弘前市で24%、名古屋市中区で23%、秋田市で22%だった。西宮市は207の地区に取引が散らばり、最多地区の割合は3%にとどまる。この割合が高い街では、中央値が市全体の相場を表しているとは限らない。

件数の少なさも見ておきたい。弘前市は4四半期で37件、米子市は58件、山形市は72件、松江市は75件で、江東区の2,908件とは桁が二つ違う。しかも、この集計をとった2026年9月1日の時点で、不動産情報ライブラリは直近の四半期を公表中で、件数が確定していない。件数の少ない街の中央値は、今後の公表で動く可能性がある。件数が10件に満たない市区町村は統計値を出していない。表に載るのは各都道府県で最も取引が多かった街だけで、同じ県の別の街の相場ではない。

出典:この節の件数・地区数・地区の割合は、表と同じ集計による。国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産価格情報を当サイトが市区町村別に集計、2025年第2四半期〜2026年第1四半期の中古マンション等。

自分の県の行をどう読むか

表の数字は中央値なので、その街の取引を値段順に並べたときの真ん中にあたる。中央値より安い取引と高い取引がおよそ半分ずつで、同じ値段の取引が並べば厳密に半分ずつにはならない。平均値のように一部の高額な取引に引っ張られないので、「真ん中の物件」の値段として読める。見ている物件が中央値より上か下かで、その街のなかでの位置がわかる。

自分の住む市区町村が表にあるとは限らない。載っているのは各都道府県で取引が最も多かった一つの街だけで、同じ県でも別の市区町村の値段はこの表からはわからない。東京都は江東区だけが載っているが、23区の他の区の数字は東京23区の中古マンション㎡単価で並べている。

この値段が自分の年収で届くかどうかは、この表だけでは読めない。県ごとの年収の水準は都道府県別の平均年収で並べているので、自分の県の行どうしを見比べる材料にはなる。

出典